検診を受ける方へ(乳がん検診)
乳がん検診の注意点
乳がん検診を受ける方は、以下の注意事項を確認のうえお越し下さい。
- 検査前日
- 検査前の食事制限などは特にありません。
- 検査当日
- 検査前の食事の制限はありません。但し、胃がん検診や血液検査を同時に受診する場合は絶食です。
- その他
- 妊娠中、または妊娠の可能性のある方は、検診を受けることが出来ません。
- 豊胸手術(脂肪注入、シリコン注入、シリコンバックなど)を受けた方は、検診を受けることが出来ません。
- ペースメーカーを入れている方は、検診を受けることが出来ません。
- 現在、乳腺について医療機関で治療または経過観察を受けている方は、医療機関での検査をお勧めします。
- 授乳中の方は超音波検査をお勧めします。
- 上半身の衣服を脱いでいただきますので、脱ぎやすい服装でお越しください。長い髪の方は上のほうで束ねてください。
- 撮影前にネックレス、イヤリング、ピアス等のアクセサリーは外してください。
- 制汗剤(銀イオンパウダーなど)は目に見えなくても写真に写りますから使用を控えてください。
自己触診の方法
乳がんは乳房の中に、固くて痛みのない小さなシコリができます。このシコリがあるかどうか、自分で調べるのが「自己検診法」です。
毎月、月経終了の1週間後ぐらいに(閉経した人は毎月、日を決めて)調べましょう。
少しでも異常に気づいたら、ためらわず専門医の診察を受けましょう。
- 乳腺やわきの下の小さなしこり
- 乳房や乳首の形の変化
- 乳首からの血のような液
乳首を中心に乳房を4つに分けると、一番多いのは乳房の外側の上の方(全体の50%)、次いで内側の上(30%)、外側の下(16%)、それから乳首付近(9%)、最後に内側の下(9%)の順です。 | STEP-1まず両手を下げたまま、左右の乳房や乳首の形をおぼえておきます。 |
STEP-2両腕をあげて正面、側面、斜めを鏡に映します。
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STEP-3あおむけに寝て、右の乳房を調べるときは右肩の下に座布団か薄い枕を敷き、乳房が垂れず胸の上に平均に広がるようにします。 |
STEP-4乳房の内側半分を調べるには、右腕を頭の後方に上げ、左手の指の腹で、軽く圧迫して、まんべんなく触れてみます。 |
STEP-5外側半分を調べるには、右腕を自然の位置に下げ、やはり左手の指の腹で同じようにまんべんなく触れてみます。最後にわきの下に手を入れて、シコリがあるか触れてみます。 |
STEP-6乳房を指先でつまむようにして調べると、異常がなくてもシコリのように感じますから必ず指の腹で探ってください。 |
STEP-7右の乳房の検診が終わったら、左の乳房を同じ要領で検査します。 |
STEP-8左右の乳首を軽くつまみ、乳をしぼり出すようにして、血のような異常な液が出ないかを調べます。 |
STEP-9毎月自己検診をしているうちに自分の乳房の普通の状態がわかり、異常を早く見つけられるようになります。少しでも異常があったら、ためらわず専門医の診療を受けましょう。 |
乳がんにかかりやすい人と年齢
乳がんは、どんな人でもなる可能性があります。しかし、次のような条件の人が乳がんになる危険が高いといわれています。
- 家族(祖母、母、姉妹)が乳がんにかかったことがある。
- 本人が乳がんその他の乳腺疾患になったことがある。
- 高齢初産(30歳以上)か、出産歴がない。
- 初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
- 閉経後の肥満
- 長期間(10年以上)のホルモン補充療法(更年期障害の治療)を受けている。